2020年8月22日土曜日

海上自衛隊の護衛艦かがは、艦内に女性専用区画もあり、広いスペース

 海上自衛隊護衛艦かがは、アメリカのトランプ大統領夫妻の訪問でも有名。「いずも」型護衛艦では2番艦となっていて、2017年に就役しています。

艦名は旧国名の加賀国に由来していて、護衛隊群では中核のヘリコプター搭載護衛艦。将来は将来はF-35Bをのせることが決まっています。海上自衛隊では現在かがを、多用途運用母艦としても利用しています。

ここでは艦内の雰囲気をを紹介。巨大な船体ですが、艦内は非常にシンプルで、わかりやすくできているのが特徴。艦内で最も広い空間は、船体中央にある格納庫

この格納庫を取りかこむように、一直線の通路があります。これは階段を使用して上下に移動。格納庫には現在ヘリコプターが置かれていますが、災害派遣部隊車両を乗せるなどは多用途運用です。





艦内には女性専用区画もあり、ほかの護衛艦と比べはるかに広いスペース。居住区はもちろん休憩室や風呂、トイレなどが集約されています。女性の自衛官は約40名ほど乗艦していて、航海科のほか航空科、機関科とすべての職種に就いています。

居住区画は艦首部分にも配置され、外から乗り込んで来るゲストへの対応。3段ベッドとロッカーだけの殺風景な場所で、寝るためだけの区画。

扉1枚でテレビやソファを配置している休憩室が隣接しています。廊下に出るとすぐ風呂やトイレと、洗濯室などもあり、生活動線は完備。

司令公室や士官室なども別にありますが、配膳や後片付けの効率性を求め、幹部も海曹士と同じ食堂で食事をします。

なんか「かが」は豪華ですね。






2020年8月18日火曜日

海上自衛隊護衛艦の搭載機は、設計段階からF-35Bの搭載が視野

 海上自衛隊護衛艦では搭載機のことも話題になるもの。2018年のこと。ヘリコプター護衛艦「いずも」の、実際上の空母化は大きな話題となりました。初年度の修繕経費は31億円計上されましたが、意外と少ない金額に見えるかも知れません。もちろんそこには理由があります。

概算要求となっているのは海自のヘリ搭載護衛艦「いずも」に、短距離離陸及び垂直着陸型である、F-35B搭載のために必要な修繕経費となっています。

今までヘリコプター運用しか出来ず終いの「いずも」に、ジェット戦闘機であるF-35Bを搭載する改修費としては安過ぎる。そんな疑問も浮かんできます。





いずも型の仕様決定に関わった海上自衛隊の元幹部に寄れば、設計段階から将来的にF-35B搭載する可能性は視野に入っていたとのこと。メーカーのロッキード・マーチン社に、正確なF-35Bの寸法や重量を問い合わせしていました。

それを踏まえて、格納庫から上部飛行甲板まで、航空機を運搬するエレベーターサイズ及び、搭載の重量を決定しています。

これによりいずも型は、F-35B搭載関連のエレベーター補強は必要としていません。今回の改修費は、飛行甲板そのもののの耐熱性強化のため。ヘリコプターに比較して、高い排気熱温度のF-35Bへの対応です。

早くF-35Bの発着艦が見たいですね。






2020年8月15日土曜日

海上自衛隊 護衛艦 速度

 海上自衛隊護衛艦では速度についての話題も多く上がります。一般的なコンテナ船をみると、その最高速力は24ノットほど。

海上自衛隊の中で最高速とされる、はやぶさ型ミサイル艇をみても、最高速力は44ノット(時速81.5km)。40ノットという速力は、船舶にとってハードルが高いもの。現代のイージス艦などでも、最高速は30ノット前後が普通です。

かつての軍艦はその速度を競っていました。それは軍艦同士が、大砲や魚雷で戦っていたから。戦闘では早く動ければ有利に立ち回れるためです。ただ現代では、30ノット超を出す必要はないとされています。





戦前の日本海軍は太平洋戦争のはるか以前から、太平洋に於いてアメリカ艦隊決戦に勝利する方法を研究。戦艦決戦となる以前に、相手となるアメリカ艦隊戦力を少しでも削る作戦を用意していました。

そらは軽巡洋艦や駆逐艦編制の水雷戦隊による作戦。相手戦艦に対する魚雷攻撃は、重要な日本海軍の柱でした。駆逐艦の性能を強めることと、魚雷の威力向上が一大目標。

さらに魚雷攻撃成功のためには、敵艦に対して先回りし、有利なポジションにつくことが大切。そういうことで、俊足駆逐艦の建造に力を入れています。

初代島風」は1300tクラスの峯風型でしたが、ついに最高速力40.7ノット(時速75.4km)を記録。いまをさること約100年前の話です。

今聞いても頼もしいですね。






2020年8月12日水曜日

海上自衛隊 護衛艦 かが 多用途運用母艦

 海上自衛隊では護衛艦かがを、多用途運用母艦として運用しています。ここでは艦内の様子を紹介しましょう。

これほど巨大な船体にも関わらず、非常にシンプルな艦内は分かりやすくできているのが特徴。艦内で最も広いスペースは、船体の内側中央にある格納庫スペース

この格納庫スペースを取り囲むように、真っ直ぐな直線通路があります。階段を使って上下に移動しますが、艦首側に向かっているのか艦尾側に向かっているのか、認識していれば迷うことはありません。

広さは充分で現在はヘリコプターが置かれ、将来はF-35Bを格納。ただ、災害派遣部隊の車両をのせるなどは、多用途運用の一つ。





艦内には女性専用区画も用意されていて、ほかの護衛艦に比較してはるかに広いスペース。居住区をはじめ休憩室や風呂、トイレ等が集約されています。女性自衛官は約40名ほど乗艦していて、航海科のほか航空科、機関科と全ての職種に就いています。

居住区画は艦首部分にもあり、外から乗り込んだゲスト対応となっています。3段ベッドとロッカーだけある殺風景な所で、寝るためだけの区画。

扉1枚でテレビやソファが置いてある休憩室が隣接しています。さらに、廊下に出るとすぐ、風呂やトイレ、洗濯室などもあり生活動線は完備

司令公室士官室などもありますが、配膳や後片付けの効率性追求で、幹部でも海曹士と同じ食堂で食事します。

本当に「かが」は広々していますね。






2020年8月8日土曜日

海上自衛隊 護衛艦 色

 海上自衛隊護衛艦ですが、当然決められています。それが「艦船等の塗粧及び着標に関する達」です。

趣旨として第1条に、海上自衛隊の使用している艦船等の塗粧と着標に関して必要事項を定めるとあります。

普通に色を塗るときは塗装と言いますが、ここでは塗粧(としょう)。これは旧日本海軍からの伝統で、陸軍と同じ用語を避けたからと言われています。

これは細かく決められていて、艦船等では露天甲板は暗灰色となっています。ただ滑り止めをしている部分は、滑り止め材料の色によるとも。さらに、船体外部については灰色です。



潜水艦は練習潜水艦も含んで、黒色と決められています。ただこの規定にかかわらず、煙突頂部や後方にあるマスト中央部などは海上幕僚長が定めます。

ほかにも保安上の必要装備品の外部塗色、船体内部の甲板や壁面、機械類などに関わる塗色についても海上幕僚長が決定します。また自衛艦は船尾最後面中央部に、その名称を左書白色標記となっています。

この海上自衛隊の塗粧(としょう)色は、プラモデルなどでも忠実に再現。最近はよりリアルな説得力を求め、グレーを徹底考証滑り止め部色は、どの艦を塗装しても違和感を与えない色となっています。

うーん、ここがマニアックですね。






2020年8月5日水曜日

海上自衛隊 護衛艦 立入検査隊

海上自衛隊護衛艦では立入検査隊も知っておきたいものの一つ。。疑わしい積み荷があると見られる船に乗り込む捜索専門部隊で、護衛艦毎に乗員で編成されています。

海の警察である海上保安庁もありますが、より緊迫した場面で活動するのが立入検査隊

ここでは日本近海で積載の物資が大量破壊兵器に関係。そんな国籍不明船舶に対する船舶検査活動を実施訓練を見てみましょう。

護衛艦の艦内で訓練の用意を始める立入検査隊の10人の隊員。防弾チョッキにヘルメットを着けた隊員らは、携帯無線をはじめ、懐中電灯や手錠、訓練用模擬銃などを装備







停船要請を国際無線により実施したところ、対象船舶は停船していて船舶検査を実施の指示が出ます。

続いてあるのが各班の任務説明。容疑船に乗り込みが済んだ後、船長とやり取りする役をはじめ、乗員を見張る役はもちろん、貨物を調べる役に分かれます。大事なのが母艦と連絡を取り合う任務。

そして、移動に使う特別機動船と呼ばれるボートは、不測の事態が起こった時に備え対象船舶付近で待機します。

無線のやり取りから相手は指示に従っているものの、容疑をかけた船に乗り込むのは緊迫感充分。ボートを容疑船に着船すると、隊員らは腕力にまかせて縄ばしごを登り、甲板上では早速銃を構えて展開します。そして立入検査が始まります。

なんか頼もしいですね。







2020年7月30日木曜日

海上自衛隊 護衛艦 すずなみ

海上自衛隊護衛艦には、第3護衛隊群の第7護衛隊に配備している「すずなみ」もいます。たかなみ型の護衛艦では5番艦となるもので、2006年の2月に就役。

ステルス性が配慮された船体やミサイル垂直発射装置採用など、最新の技術が詰め込まれた主力汎用護衛艦です。

澄んで清い波からとられた艦名は、日本の艦艇としては2代目。旧海軍にあった夕雲型駆逐艦、「涼波」を受け継ぐものとなっています。

主要寸法を見ると長さが151mで幅は17.4m。基準排水量は4,650tです。海上自衛隊では最後の長船主楼型護衛艦とされています。







青森県むつ市の大湊基地を母港としていて、日本の防衛の寄与と「役割を果たす」がモットー。

日々の訓練を見るとパイロットの練度維持のため、洋上でのヘリコプター発着艦作業。高性能20ミリ機関砲を使用しての、訓練射撃準備及びクレーン作業などがおこなわれています。

またロシア極東のウラジオストク港にも出向き、ロシア海軍と海上自衛隊による捜索と救難の合同訓練にも参加しています。

海上自衛隊はカレーが有名ですが、毎週水曜日の昼食が「すずなみ」ではラーメンの日。前日から調理員はダシを仕込んで、本格的なラーメンを提供しています。

一度食べてみたいものですね。







2020年7月25日土曜日

海上自衛隊 護衛艦 やまと

海上自衛隊護衛艦にはやまとの名前がない、ということも話題に上がることの一つです。元々自衛艦の命名防衛相がおこなうという、1960年に出された訓令があります。

その訓令によれば、気象や山のほか、川や地方の名前が護衛艦。半島の名前が輸送艦などとなっています。

現在は護衛艦が新しくできる際、海上幕僚監部にある総務課が、全国各地の主要海上自衛隊員に命名案のアンケートを採ります。もっとも訓令に沿った名前を前提とするアンケートですが。

そのあと海幕総務課が、アンケートを元に複数に命名案を絞り込みます。これは一概に希望が多いものでもありません。変な意味の語呂合わせになったり、海上保安庁ので既に存在する船名は避けます。







防衛装備庁に相談の上できた複数案を、由来と一緒に防衛大臣に提示。この複数案からどれを選ぶかは、防衛大臣の判断になります。

自衛艦には旧海軍にあった艦艇と同名のものも多いです。でも有名な大和をはじめ、武蔵や長門、陸奥などはありません。

みんな昔の旧国名なので、訓令に照らし合わせれば護衛艦にも付けることができます。ただそれらの名前は艦隊決戦の兵器として広く知られているところ。

今ある護衛艦は、そういった戦い方を前提としていません。そういう意味で護衛艦やまとは馴染まないのです。

カッコいい名前ですけどね。






2020年7月20日月曜日

海上自衛隊 護衛艦 いずも

海上自衛隊護衛艦の「いずも」ですが、現在の護衛艦のなかで最大の艦となっています。基準排水量は1万9500トンで、全長は248mとなっていて全幅は38m。

ヘリコプター搭載護衛艦となっているいずも型護衛艦の1番艦です。艦名は旧国名の出雲国に由来しており、旧海軍にあった装甲巡洋艦「出雲」に続き、日本の艦艇としては2代目

就役は2015年の3月25日。先行就役の「ひゅうが」と同じ、艦首から艦尾までを平坦に繋げた「全通甲板」を装備しているのが、外観上の最大特徴

「ひゅうが」タイプの護衛艦と比較して「いずも」は、全長で約50mと全幅で約5mほど拡大されたサイズになっています。

この「いずも」から「全通甲板」は飛行甲板となっていて、最大で14機のヘリコプターを搭載可能。







いずも」は航空機に対する運用能力が高くなっていて、いわゆる航空母艦への改修が決定しています。垂直離着陸のステルス戦闘機F-35Bを搭載予定。

空母化改修工事では平坦になっている「全通甲板」に耐熱処理を施すなど、防衛省の概算要求も上がっています。将来的な展望として、陸上自衛隊配備予定のV-22オスプレイの艦上での運用が可能になることも。

また護衛艦「いずも」は各部隊とリアルタイム情報共有が可能な情報通信システムを搭載、陸海空の3つの自衛隊を統合するオペレーション拠点にもできます。

これにより艦内の多目的室に、統合任務部隊司令部を設置可能です。

大いに活躍してほしい護衛艦「いずも」ですね。







2020年7月17日金曜日

海上自衛隊 護衛艦 やまぎり

海上自衛隊護衛艦やまぎり」について紹介します。「やまぎり」はあさぎり型護衛艦の2番艦となりますが、やまぎり型練習艦では1番艦となっています。

艦艇名としては旧海軍と、海上自衛隊を通して初の命名。もちろん「山地に発生する霧」からとられた名前です。

やまぎり」はいささか変わった経歴の護衛艦です。今から約30年以上前の1989年に、佐世保基地に「汎用護衛艦」として就役。

2004年には引退となり、第2の人生を練習艦としてスタートします。その後2011年には、再度護衛艦に種別変更されています。最前線の現役復帰後は、横須賀基地に所属という経歴






  

2016年になり、自衛隊では初の女性艦長誕生も「やまぎり」です。今では女性専用となる居住スペースも設置され、男性だけの職場から着実に脱却しています。

装備はアスロックランチャーをはじめ、ハープーンミサイルランチャーや艦尾には短SAMミサイルランチャーまで用意。

ヘリポートもあり、現役ではSH-60Jを載せています。こちらは1機のみの搭載で、海洋では対潜水艦戦闘をはじめ、索敵や人員物資輸送など多くの役割を担っています。

海上自衛隊と言えばカレーが有名ですが、「やまぎり」のカレーは「イカスミ&牛スジカレー」です。

いちど食べてみたいものですね。






2020年7月15日水曜日

海上自衛隊 護衛艦 命名基準

海上自衛隊護衛艦での命名基準は実際のところ、天象気象山岳、地方名などが多く名付けられています。

海上自衛隊の命名基準は、「海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」で定められているところ。

旧日本海軍と比べてみると、命名基準には共通点があることが分かります。ただし、海上自衛隊は戦艦や巡洋艦に駆逐艦などと言った艦種の区別はしていません。一律に護衛艦と称しています。

旧日本海軍でいうと昔の古い国名から大和陸奥に、長門などと戦艦に名付けていました。
この古い国名は海上自衛隊でいえば、最近就役したばかりの「ヘリ搭載護衛艦」が「ひゅうが」 と命名されるまでありませんでした。

ひゅうが」は旧日本海軍の戦艦「日向」を襲名したもので、もともと「日向」 は航空戦艦と呼ばれていたため当然と言えば当然です。







では旧海軍でいうところの巡洋戦艦巡洋艦などの艦名を見てみましょう。金剛霧島をはじめ、愛宕足柄などの艦名は「イージス艦」へと受け継がれています。

イージス艦の基準排水量やその能力を考えると、巡洋艦に名付けられていた艦名を受け継ぐのが自然でしょう。

駆逐艦の艦名について見てみましょう。日本海軍時代から源氏物語に登場するような、雅な名前を名付けられていたのが駆逐艦。

五月雨をはじめとして雪風初雪朝霧、などです。なぜこうも美しい名前をつけるのか、先人の卓越した感覚には脱帽です。
もちろん護衛艦にも、これらの名前は受け継がれています。 

旧日本海軍と命名の際の違う点はというと、海上自衛隊の潜水艦命名基準
「伊」や「呂」と名前が付いていた潜水艦は、海上自衛隊では海象の「」や水中の動物の名、ずい祥動物の名となっています。

古くても新しくても日本船の名前は美しいですね。





2020年7月13日月曜日

海上自衛隊 護衛艦

本日から海上自衛隊 護衛艦について投稿します。

よろしくお願いします。


海上自衛隊の護衛艦かがは、艦内に女性専用区画もあり、広いスペース

  海上自衛隊 の 護衛艦かが は、アメリカのトランプ大統領夫妻の訪問でも有名。「いずも」型護衛艦では2番艦となっていて、 2017年 に就役しています。 艦名は旧国名の 加賀国 に由来していて、護衛隊群では中核のヘリコプター搭載護衛艦。将来は将来は F-35B をのせることが決...