海上自衛隊の護衛艦では速度についての話題も多く上がります。一般的なコンテナ船をみると、その最高速力は24ノットほど。
海上自衛隊の中で最高速とされる、はやぶさ型ミサイル艇をみても、最高速力は44ノット(時速81.5km)。40ノットという速力は、船舶にとってハードルが高いもの。現代のイージス艦などでも、最高速は30ノット前後が普通です。
かつての軍艦はその速度を競っていました。それは軍艦同士が、大砲や魚雷で戦っていたから。戦闘では早く動ければ有利に立ち回れるためです。ただ現代では、30ノット超を出す必要はないとされています。
戦前の日本海軍は太平洋戦争のはるか以前から、太平洋に於いてアメリカ艦隊決戦に勝利する方法を研究。戦艦決戦となる以前に、相手となるアメリカ艦隊戦力を少しでも削る作戦を用意していました。
そらは軽巡洋艦や駆逐艦編制の水雷戦隊による作戦。相手戦艦に対する魚雷攻撃は、重要な日本海軍の柱でした。駆逐艦の性能を強めることと、魚雷の威力向上が一大目標。
さらに魚雷攻撃成功のためには、敵艦に対して先回りし、有利なポジションにつくことが大切。そういうことで、俊足駆逐艦の建造に力を入れています。
「初代島風」は1300tクラスの峯風型でしたが、ついに最高速力40.7ノット(時速75.4km)を記録。いまをさること約100年前の話です。
今聞いても頼もしいですね。
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