海上自衛隊の護衛艦の色ですが、当然決められています。それが「艦船等の塗粧及び着標に関する達」です。
趣旨として第1条に、海上自衛隊の使用している艦船等の塗粧と着標に関して必要事項を定めるとあります。
普通に色を塗るときは塗装と言いますが、ここでは塗粧(としょう)。これは旧日本海軍からの伝統で、陸軍と同じ用語を避けたからと言われています。
これは細かく決められていて、艦船等では露天甲板は暗灰色となっています。ただ滑り止めをしている部分は、滑り止め材料の色によるとも。さらに、船体外部については灰色です。
潜水艦は練習潜水艦も含んで、黒色と決められています。ただこの規定にかかわらず、煙突頂部や後方にあるマスト中央部などは海上幕僚長が定めます。
ほかにも保安上の必要装備品の外部塗色、船体内部の甲板や壁面、機械類などに関わる塗色についても海上幕僚長が決定します。また自衛艦は船尾最後面中央部に、その名称を左書白色で標記となっています。
この海上自衛隊の塗粧(としょう)色は、プラモデルなどでも忠実に再現。最近はよりリアルな説得力を求め、グレーを徹底考証。滑り止め部色は、どの艦を塗装しても違和感を与えない色となっています。
うーん、ここがマニアックですね。
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